【しびれ 上肢編】
~首から腕・手にかけてのしびれの原因と対処法~
こんな症状ありませんか?
- 首を動かすと肩や腕、指にしびれが走る
- 長時間のスマホやPC作業で腕がだるく、しびれる
- 夜間や朝起きた時に、手がジンジンする
- 指先の感覚が鈍く、細かい作業がしづらい
これらは、首から上肢(腕〜手)にかけての神経トラブルによって起こる可能性があります。
上肢のしびれを引き起こす代表的な疾患名

| 疾患名 | 症状の分布 | 特徴 |
|---|---|---|
| 頚椎症性神経根症 | 首から肩・腕・手まで広がるしびれ | 頚椎の変形による神経圧迫。姿勢や加齢が関係 |
| 頚椎椎間板ヘルニア | 首〜腕〜指先のしびれ・痛み | 突然の発症も多く、若年層にも起こりうる |
| 胸郭出口症候群(TOS) | 鎖骨下・腕全体のしびれ・だるさ | 肩まわりの筋緊張や姿勢不良が原因に |
| 斜角筋症候群 | 首から肩・上腕にかけての違和感 | 呼吸筋の緊張で神経・血管が圧迫される |
| 手根管症候群 | 手首~指(特に親指〜中指)のしびれ | 夜間・早朝のしびれに注意。女性に多い |
| 肘部管症候群 | 薬指〜小指にかけてのしびれ | 肘での尺骨神経の圧迫。長時間の肘曲げで悪化 |
参考画像:頸椎からはこんなに沢山の神経が走行しています!

絞扼(こうやく)ポイントと放散痛
神経は“通り道”の途中で圧迫を受けると、その圧迫部位から末梢(指先)に向かってしびれや痛みが放散します。上肢に関しては以下のような絞扼ポイントがあります:
🔹 絞扼ポイント一覧

| 絞扼ポイント | 通る神経 | 放散する部位 |
|---|---|---|
| 頚椎(C5〜T1) | 神経根 | 肩〜腕〜手指全体 |
| 斜角筋間部 | 腕神経叢+血管 | 鎖骨下〜上腕外側 |
| 小胸筋下 | 腕神経叢+血管 | 前腕・手のだるさ |
| 肘部(内側上顆付近) | 尺骨神経 | 薬指・小指 |
| 手根管(手首) | 正中神経 | 親指〜中指 |

接骨院でのアプローチ
✅ 手技療法(筋・筋膜調整、関節モビリゼーション)
- 肩甲骨・頚椎の可動性改善と筋緊張の緩和(菱形筋、斜角筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋など)
- 肩甲帯や前腕の筋膜リリースで神経の通り道を確保
- 軽度の骨格アライメント調整(ストレートネックや猫背に対して)
✅ 温熱療法(ホットパックなど)
- 筋肉の緊張緩和、血流改善に有効
- 神経自体の栄養状態をサポート
- 交感神経過緊張による血流不全にも効果あり
自律神経との関係
しびれ症状がストレスや疲労、睡眠不足と連動して強くなる方も少なくありません。
これは交感神経の過緊張によって、末梢の血流が悪化し、神経栄養が低下してしまうためです。
🔹 こんな方は要注意:
- 緊張すると手が冷たくなる
- 寝ても疲れが取れない
- 不眠や動悸などの症状も併発している
このようなケースでは、しびれに対して筋肉や関節だけでなく、自律神経の調整を含めたケアが有効です。
当院では、自律神経にアプローチする施術(頭蓋調整、リラクゼーション手技)や、生活習慣のアドバイスも行っています。
【共通】まず押さえておきたい基本ポイント
| 内容 | 解説 |
|---|---|
| 姿勢の見直し | 猫背や反り腰は神経圧迫の原因に。 椅子の座り方やPCの位置を調整。 |
| 深い呼吸 | 浅い呼吸=交感神経の過緊張。 腹式呼吸で自律神経を整える。 |
| 入浴で温める | 全身を温めることで血流改善。 |
| 就寝前のスマホ制限 | 神経過敏や自律神経乱れを防ぐため、 寝る1時間前からブルーライトカット。 |
【上肢】首〜肩・腕・手のしびれセルフケア
① 頚椎ストレッチ(軽度〜中程度の方向け)
やり方:

- 椅子に座り、片手で頭を軽く横に倒す(耳を肩に近づけるように)
- 20秒キープ×左右2回ずつ
👉 ポイント: 強く引っ張りすぎず、首の横側がじんわり伸びる程度に。しびれが出る方向は無理に行わないでください。
② 肩甲骨まわりの運動(モビリティ改善)
やり方:

- 肩甲骨を前回し、後ろ回し10回繰り返す。

- 背筋を伸ばし、肩の力を抜いて自然な状態にします。
- 肩をすくめるように上に上げ、3秒ほどキープします。(息を吸う)
- 脱力して、自然に肩を下ろします。(息を吐く)
- この動作を5~10回繰り返します。
③ 手首・手指の神経ストレッチ(正中・尺骨神経用)
🔸 正中神経ストレッチ:

- 腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けて手首を反らせる
- 反対の手で指を軽く押してサポート
- 前腕が伸ばされえる感覚か、指先に軽いピリピリ感が出る程度でOK
🔸 尺骨神経ストレッチ:
- 肘を曲げた状態で手首を外側に反らすようにゆっくりストレッチ
まとめ
上肢のしびれは、首〜指先までの「神経の通り道」に何らかの障害があるサインです。
早めの対処が改善の鍵となります。
接骨院では、筋・骨格・神経の関係性をしっかり見極めながら施術を行い、
必要に応じて医療機関への受診相談もいたします。
気になるしびれがある方は、早めにご相談ください。
次回の記事は下肢のしびれ編です。



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