【しびれとは?〜基礎編〜】

◆ しびれってどんな症状?

「しびれ」と一言でいっても、その感じ方は人それぞれです。
よくある表現としては:

  • ピリピリする
  • ジンジンする
  • 感覚が鈍い(触っても感覚が鈍い、もしくは違和感がある)
  • ビリビリと電気が走るような感覚
  • 力が入りにくい

このような「しびれ」は、神経の通り道や働きに問題が起きているサインかもしれません。

神経痛は、神経が圧迫されたり炎症を起こしたりすることで感じる痛みであり、血行不良は血行の悪さによる筋肉の酸素不足や疲労物質の蓄積で感じる痛みです。神経痛はビリビリ、しびれ、刺すような痛みを特徴とし、血行不良は鈍い痛みや重だるさを特徴とします。

今回のブログではそんなしびれの原因、上肢、下肢それぞれに焦点を当て3回に分けてお話していきたいと思います。


◆ しびれの主な原因

しびれの原因は多岐にわたりますが、主に以下の5つに分けられます:

  1. 神経の圧迫
    • 椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、手根管症候群など
  2. 血流障害
    • 長時間の圧迫姿勢、動脈硬化、寒さによる血行不良
  3. 代謝異常や内科的原因
    • 糖尿病、ビタミンB不足など
  4. 中枢神経の障害
    • 脳梗塞、脳出血、脊髄の障害など(※緊急性あり)
  5. 帯状疱疹
    。神経の走行に沿って発生する

◆ しびれを引き起こす代表的な疾患名

病名主な症状・部位備考
頚椎症性神経根症首から腕にかけてのしびれ加齢や姿勢が原因のことも多い
椎間板ヘルニア腰や足にかけてのしびれ坐骨神経痛として現れることが多い
手根管症候群手・指(特に親指〜中指)のしびれ女性に多く、パソコン作業などでも起こる
坐骨神経痛お尻〜太もも・ふくらはぎのしびれ神経の滑走性の問題であることが多い
胸郭出口症候群肩から腕のしびれ・重だるさ姿勢や筋緊張により神経が圧迫される
糖尿病性神経障害両足のしびれ・痛み・感覚低下内科疾患由来のしびれ

◆ 接骨院で対処可能なしびれの種類

接骨院では、構造的な問題や筋肉・関節の影響によるしびれに対して、施術や生活指導を通してアプローチが可能です。
たとえば、

  • 姿勢不良からくる首や肩のこりによるしびれ
  • 腰や骨盤の歪みからくる坐骨神経痛様のしびれ
  • 肩甲骨周辺の緊張による腕や指のしびれ
  • デスクワークやスマホ使用により悪化した手根管症候群の軽度症状

これらは、神経自体に直接の損傷がない場合に限り、筋肉・関節の調整、神経の通り道の環境改善、姿勢指導などで改善が期待できます。


◆ 注意が必要なしびれとは?

以下のようなしびれ症状には、まずは医療機関の受診を優先しましょう。

  • 顔の半分や体の片側だけのしびれ(脳卒中の可能性)
  • 排尿障害や足の脱力を伴うしびれ(脊髄障害の可能性)
  • 急激に発症し、時間とともに悪化するしびれ
  • 糖尿病など内科疾患の持病がある方のしびれ

◆ まとめ

しびれは、放っておいてはいけない「体からのサイン」です。
症状の原因を正しく見極め、必要に応じて医療機関と連携しながら対処することが大切です。

当院では、しびれの原因が筋肉・関節の不調や神経の通り道の圧迫などの場合に、専門的な施術で対応が可能です。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

次回は上肢のしびれの原因、対策を解説いたします。

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