音で整える力とは?音楽療法と周波数の不思議な関係

「癒しの音楽」や「ヒーリングサウンド」という言葉を耳にしたことはありませんか?

実は、私たちの身体や心は“音”によって影響を受けており、音を使って心身を整える「音楽療法(サウンドセラピー)」というアプローチが世界中で注目されています。

この記事では、そもそも音とは、音楽療法と周波数の関係、そしてそのメカニズムについて、科学的な視点も交えながらお話していきます。


音とは「空気の振動」

音は、物体が振動することで生まれる「波」です。その波が空気や水などを伝わり、耳に届くことで「音」として認識されます。

たとえば、ギターの弦を弾くと、弦が震えます。この震えが空気を揺らし、その振動が耳に伝わることで「音」が聞こえるのです。

つまり、音の正体は「空気の振動」です。

音はどれくらい速く伝わるの?

音の速さ、つまり「音速」は、空気中で約340m/秒(気温20℃の場合)です。

ただし、音速は「伝わる物質」によって変わります。

媒体音速(おおよそ)
空気中(20℃)340m/秒
水中約1,500m/秒
金属(鉄)約5,000m/秒以上

音は空気よりも水や固体の中を速く伝わるのです。電車のレールに耳を当てて音を聞くシーン、見たことありませんか?あれは理にかなっているんです。


周波数とは?高い音・低い音の違い

音の「高さ」は、**周波数(Hz:ヘルツ)**という単位で表されます。

  • 周波数が高いほど高音
  • 周波数が低いほど低音

例えばテレビの時報の音、「『ㇷ゚ッ(440Hz)・ㇷ゚ッ(440Hz)・ㇷ゚ッ(440Hz)・ピーーーー(880Hz)』の周波数となります。

人間の可聴範囲

人間の耳が聞き取れる周波数は 約20Hz〜20,000Hz(20kHz) と言われています。年齢とともに高い音が聞き取りにくくなる傾向があります。

プレーヤーを再生すると12.500Hzの音が流れます。50代前半までは聴こえるそうです。

院長はもちろん聴こえました!ヘッドホンを装着してですが。

人体も「音」を発している?

私たちの身体もまた、さまざまな音を出しています。

1. 心臓の音(ドクンドクン)

聴診器を当てると聞こえるのが、心臓の鼓動音。これは心臓が血液を送り出すたびに起きる音で、筋肉や血管の動きによって空気や体内を振動させているのです。

2. 腸の音(ゴロゴロ)

空腹のときや食後に聞こえる「お腹の音」も、腸の中を気体や液体が移動するときに発生する音。これはれっきとした「生体音」です。

3. 声(声帯の振動)

人間の「声」も、喉の中の声帯が振動することで発生します。この振動の周波数が声の高さとなり、口や舌で音の種類(母音・子音など)が変化します。

音楽療法とは?

音楽療法とは、音楽の持つ力、つまり生理的、心理的、社会的な効果を意図的に活用し、心身の健康の回復や維持、改善を図る治療法です。

音楽療法士による音楽療法の実施例も増えてきています。音楽療法士は民間資格ではありますが、医療や福祉の現場で活躍されている方も多く、今後のさらなる活躍が期待されています。

代表的な「治癒系周波数」

私たちの身体の60〜70%は水分でできており、水は音の振動を伝えるのに非常に優れた媒体です。そのため、特定の周波数が身体の組織や臓器に共鳴し、リラックスや活性化を促すことがあります。

1. 528Hz:愛・DNA修復の周波数

「ソルフェジオ周波数」の中でも特に人気なのが528Hz。この音は「奇跡の周波数」とも呼ばれ、細胞修復や心の安定に良い影響があるとされています。

  • 血圧を下げる
  • ストレスを緩和する
  • 副交感神経を優位にする

などの報告があり、医療やリラクゼーションの現場でも活用されています。

参考楽曲;528Hz Frequency Ambient music - Meditation/calming/Zen/Spiritual music

2. 432Hz:自然と調和する音

現代の音楽は一般的に「A=440Hz」が標準ですが、A=432Hzは「宇宙の調和」「地球の振動」とも呼ばれ、より心身にやさしく響く音だと感じる人が多い周波数です。

ある実験では、同じ楽曲を432Hzと440Hzで聴いた場合、432Hzの方が「リラックス効果が高かった」と感じた被験者が多かったという報告もあります。


参考楽曲:432Hz Meditation (With Nature Sound)

脳波との関係:アルファ波・シータ波と音

音楽療法は脳波の状態にも影響を与えると言われています。

  • α波(8〜13Hz):リラックス状態、創造力アップ
  • θ波(4〜7Hz):深い瞑想状態、潜在意識が働く
  • β波(14Hz以上):集中や緊張状態
  • δ波(1〜3Hz):深い睡眠状態

一定のテンポや周波数の音(バイノーラルビートなど)を聴くことで、意図的に脳波の状態を調整することが可能とされ、瞑想や睡眠導入、記憶力向上などの目的で使われています。


医療・福祉現場での実用例

  • 認知症ケア:懐かしい音楽や特定の周波数が感情の安定に効果
  • 産婦人科:胎児への音楽刺激(胎教)により母子の安心感を高める
  • がん治療の補助:音楽が痛みや不安を和らげ、QOLを向上させる
  • PTSDやうつ病:低周波音や自然音による神経系の安定化
  • さこん接骨院:ヒーリング系BGMと手技の相乗効果により、自律神経を刺激し、リラックス効果と全身の血流アップ!?

モーツァルトの音楽の「周波数」の秘密とは?

モーツァルトの音楽には、脳や自律神経にポジティブな影響を与えるという報告が数多くあります。

その中でも注目されているのが、周波数帯と構造の美しさです。

モーツァルト効果とは?

1993年、アメリカで発表された「モーツァルト効果(Mozart Effect)」の研究では、モーツァルトの楽曲(特にK.448)が脳の空間認識能力を一時的に高めると報告されました。

この効果は、以下のような要因によると考えられています:

  • 音の構造的な規則性と数学的美しさ
  • 高めの周波数帯(約1,000〜8,000Hz)の多用
  • 一定のリズムと和声の調和

これらが、脳波(特にα波やθ波)を整え、自律神経系に良い影響を与えるとされています。

しかし一方、「モーツァルト効果(Mozart Effect)」に関しては、1990年代に注目を集めたものの、その後、多くの否定的な意見や反証研究が発表されています。初期の研究結果がマスコミに過剰に取り上げられ、「モーツァルトを聞くと頭がよくなる」といった誤解が広まり、教育や育児に関する根拠の薄い商品が多数登場しました。モーツァルト効果は、気分や覚醒度によって一時的に認知機能が高まる可能性はあるものの、「モーツァルトの音楽を聴けば頭が良くなる」という解釈は科学的に支持されていません。

個人的な意見ですが、科学的解釈など関係なく、クラシック音楽はモーツァルに限らず純粋に心を揺さぶる名曲が数多く存在します。スキマ時間を利用して、そうした名曲に触れてみることをおすすめします。
参考までに、『モーツァルト K.448〈2台のピアノのためのソナタ ニ長調〉』のYouTube動画をぜひお聴きになってください。モーツァルトらしい幸福感と愉悦に満ちた素晴らしい曲です。



演奏はルーカス&アルトゥール・ユッセン(Lucas & Arthur Jussen)、オランダ出身のクラシック音楽界で活躍する兄弟ピアニスト・デュオです。

音の未来:医学と音楽の融合へ

近年では、音や振動を使った「音響免疫療法」や「音波マッサージ」なども開発されており、音は生体を傷つけないとして医療、福祉分野で可能性を広げています。

また、AIやバイオフィードバック技術と組み合わせた「個人に最適化された音療法」も、今後注目される分野です。


まとめ

  • 音楽療法は、音の周波数を使って心身を整える自然療法
  • 528Hzや432Hzなど、特定の周波数は自律神経に好影響を与える
  • クラシック音楽は心身にポジティブな影響を与える
  • 音は脳波、細胞、水分、感情に影響する
  • 医療・福祉の現場でも、音は治療・ケアの一環として注目されている

音に対する興味は尽きることがなく、調べれば調べるほど、その奥深さに心を奪われます。そんな音の魅力を、できるだけ多くの方と共有できたらという想いで、今後もブログを通して発信し続けていく予定です。

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