頭痛の原因と対処法|タイプ別に分かる見極めポイントとケア方法


はじめに

頭痛は、誰もが一度は経験したことがある身近な症状です。

当院にも、頭痛を訴えて来院される方は非常に多くいらっしゃいます。

「いつものことだから」と軽く見られがちですが、中には日常生活に支障をきたすものや、医療機関を受診すべきケースもあります。

この記事では、頭痛の原因や種類、それぞれのタイプに合った対処法、手技療法で対応できるもの・できないもの、そして医療機関を受診すべきサインまで、わかりやすく解説します。


頭痛の主な原因とは?

頭痛にはさまざまな原因がありますが、以下の4つは特に多く見られるものです。

● 筋緊張・血流不足

長時間のデスクワーク、スマホ操作、姿勢の悪さなどで首や肩の筋肉が硬くなると、頭への血流が悪くなり、筋緊張型の頭痛が起こりやすくなります。眼精疲労も原因となります。

● 自律神経の乱れ

寒暖差や気圧の変化、ストレス、睡眠不足などが原因で、自律神経が乱れると頭痛が起きやすくなります。特に季節の変わり目や低気圧の日は要注意です。

● 血管の拡張(片頭痛)

片頭痛の原因は、脳血管の拡張や神経の刺激によるものとされていますが、その詳しいメカニズムは完全には解明されていません。遺伝的な要素、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの変化、特定の食品(赤ワイン、チョコレート、チーズ、加工肉、乳製品、柑橘類)、天候の変化、などが片頭痛の誘因として挙げられます。

● 二次性(危険な頭痛)

脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍などが原因で起こる頭痛は、命に関わることもあります。これについては、後ほど詳しく解説します。


頭痛の種類と特徴

① 緊張型頭痛(筋肉性)

  • 頭全体が締め付けられるような重だるい痛み
  • 首肩のこり、目の疲れを伴うことが多い
  • 数時間〜数日続くことも

手技療法が有効。多くの方がこのタイプです。


② 片頭痛(血管性)

  • 片側にズキズキと脈打つような痛み
  • 光や音に敏感、吐き気を伴う場合も
  • 女性に多く、20〜40代に多い

発作中の手技はNG。予防的ケアや生活指導が中心。


③ 群発頭痛

  • 発症率は低いものの、男性に多く、20~40歳代に発症することが多いとされ、目の奥をえぐられるような激痛
  • 群発期と寛解期を繰り返す周期的な発症が特徴です
  • 涙や鼻水、目の充血を伴うことも
  • 発作時には飲酒が誘因となるため、禁酒が推奨されます

非常に強い痛み。手技は適応外。医師の治療が必須。


④ 二次性頭痛(危険な頭痛)

  • 突然の激しい痛み
  • 手足のしびれ、ろれつが回らない
  • 意識障害や発熱を伴うことも

速やかに救急対応を!命に関わる可能性があります。(脳腫瘍:脳出血:くも膜下出血:髄膜炎:脳炎:脳梗塞など)


手技療法で対応可能な頭痛とは?

対応できる頭痛

  • 緊張型頭痛
  • 自律神経の乱れによる頭痛(気圧変化・ストレスなど)
  • 軽度の片頭痛(発作時以外の予防目的)

アプローチ方法

  • 下肢から全身の血流の改善
  • 頸部・肩・背中・上肢の筋緊張の緩和
  • 頭蓋骨・顎・首の調整
  • 場合により可視総合光線療法
  • 体操、姿勢へのアドバイス

日常生活の負担を軽減し、薬に頼らず「頭痛の起こりにくい体」へと導きます。


医療機関を受診すべき頭痛のサイン

以下のような頭痛は、放置せずすぐに医療機関を受診してください。

  • 今までにない激しい頭痛
  • 立っていられないほどの痛み
  • 意識障害やろれつ障害がある
  • 手足のしびれや麻痺を伴う
  • 頭痛とともに発熱や嘔吐がある
  • 頭を打った後から続く頭痛

自宅でできる対処法・予防法

緊張型・自律神経型におすすめ

  • 蒸しタオルで首元、目を温める
  • お風呂でゆっくり浸かる
  • 首・肩のストレッチ(ゆっくりと)
  • リラックス音楽や瞑想で副交感神経を高める
  • マグネシウムを多く含むものを食べる。

ナッツ類:アーモンド、カシューナッツなど
野菜:ほうれん草、アボカドなど
海藻:わかめ、ひじき、のりなど
玄米:玄米にはマグネシウムが豊富に含まれています。
豆類:納豆、豆腐、黒豆など
果物:バナナ、ドライアプリコット
硬水:市販のもので

片頭痛のときの注意点

  • 暗く静かな部屋で横になる
  • 冷却シートなどでこめかみを冷やす
  • コーヒー(カフェイン)を少量摂取するのも効果的な場合あり
  • 軽い症状であれば、市販の解熱鎮痛剤を使用することもできますが、薬剤の使用過多による頭痛に注意が必要です。

当院でも、薬の過剰な使用が原因と考えられる頭痛の症例がありました。医師の指導のもと薬の摂取を控えたところ、症状が速やかに軽快しました。

頭痛におすすめのツボ4選


①百会(ひゃくえ)

対応:頭痛全般

場所:頭のてっぺん。両耳の上端を結んだラインと、鼻からまっすぐ頭頂へ上がったラインが交わる点

効果:自律神経の調整や気血の巡りの改善

押し方:中指または人差し指で、真下に向けてゆっくり押す

②合谷(ごうこく)

対応:頭痛全般、特に片頭痛


場所:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる部分のくぼみ

効果:頭痛、肩こり、目の疲れ、ストレス緩和

押し方:反対の親指で5秒ほどゆっくり押してゆるめる × 数回
※刺激が強すぎると逆に頭痛が悪化することもあるため、やさしく

③ 風池(ふうち)

対応:緊張性頭痛(片頭痛には押しすぎ注意)

場所:首の後ろ、髪の生え際で、耳の後ろのくぼみの内側

効果:後頭部や首のこり、自律神経の調整、片頭痛の緩和

押し方:親指でゆっくりと奥に向かって押し込むように5〜10秒

④攅竹(さんちく)

対応:頭痛全般(特に目の周囲の痛み)

場所:眉毛の内側の端(眉頭)の少しくぼんだ部分。

効果:目の疲れ、眼精疲労による頭痛

押し方:つまみながらマッサージするように

まとめ

頭痛にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因も対処法も異なります。

「自分の頭痛がどのタイプかを知ること」が、改善の第一歩です。

手技療法は、特に緊張型頭痛や自律神経が関わるタイプに大きな効果が期待できます。
ただし、医療が必要な頭痛を見逃さないことも大切です。

頭痛に悩まされる日々から一歩抜け出したい方は、ぜひご相談ください。