【もう他人事ではない】腰が曲がる理由と予防法|若いうちからできる3つの対策
はじめに
街中で見かけるご高齢の方、腰が大きく曲がって歩いている姿を目にすることはありませんか?
あれは単なる「年のせい」ではなく、長年の生活習慣や身体の使い方が積み重なって起きる“結果”です。
実は、若い今から意識しておくことで防ぐことができるものなのです。
この記事では、腰が曲がってしまう主な原因と、曲がらない人との違い、そして今すぐできる対策をご紹介します。
腰が曲がる原因とは?
重力に逆らって姿勢を保つために働く筋肉は以下の通りです。
立ったり座ったりしているときに、体が倒れないよう支える役割があります。

① 筋力の低下(特に体幹・背筋)
年齢とともに筋力が落ちてくるのは自然なことですが、姿勢を支える筋肉(脊柱起立筋、腹筋、骨盤周囲筋群)が衰えると、身体を真っ直ぐに保つ力がなくなります。すると徐々に猫背が進行し、やがて腰が常に曲がった状態に。
② 骨の変形(骨粗しょう症)

特に女性に多い骨粗しょう症も大きな原因です。骨密度が減少し、背骨が圧迫骨折を起こしやすくなります。背骨がつぶれれば当然、体が前に折れていくように変形します。
③ 姿勢のクセ・長年の習慣

毎日の生活動作(スマホ・家事・中腰姿勢など)が、知らず知らずのうちに背中を丸める原因に。
悪い姿勢のまま何十年も過ごした結果が、曲がった腰につながることも多いのです。
腰が曲がっていない人との違いとは?
腰が曲がっていない高齢者には、共通した特徴があります。
- 毎日軽い運動(ウォーキング・体操)をしている
- 正しい姿勢を意識している
- 柔軟性・筋力を維持している(特に骨盤周囲と体幹)
- 食生活で骨や筋肉を守っている(カルシウム、ビタミンDなど)
- 自分の身体の変化に敏感で、早期からケアをしている
要するに、何もしないまま年を取るのと、意識的に身体をメンテナンスし続けるのとでは、明確に結果が変わるということです。
若いうちから気を付けるべきこと|今日からできる3つの対策
① 骨盤と体幹を整えるストレッチ&トレーニング
・腹横筋や腸腰筋を鍛えるプランクやレッグレイズ

- 骨盤前傾のクセを整えるチンインエクササイズ
- 広背筋や脊柱起立筋のストレッチ

しこ踏みストレッチもおすすめ。
「曲がった姿勢」はまず筋肉のバランス崩れから始まります。
毎日3〜5分でも、正しい動きで整える習慣を持ちましょう。
② 姿勢を意識する習慣づくり
- スマホを見るときは目線の高さを意識
- 座っている時間が長い人は30分に1回立ち上がる
- 猫背や前かがみになりやすい作業中も、腰を伸ばすストレッチを合間に
特別なことをするよりも、日常の中で「気づいて正す」ことが大切です。
③ 骨と筋肉の材料を摂る
- タンパク質(筋肉の材料)
- カルシウム・マグネシウム(骨の材料)
- ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)
「動く体は、食べたものでできている」
サプリも選択肢ですが、まずは毎日の食事を見直してみてください。
納豆+ごはん+味噌汁(豆腐入り):骨にも筋肉にも◎
焼き鮭+卵焼き+ほうれん草おひたし+ご飯:ビタミンD・タンパク質・カルシウムがバランス良くとれる
プロテイン+バナナ+牛乳:運動後に最適なリカバリー食
おわりに
腰が曲がってしまうのは、長年の積み重ねの結果です。
でも逆に言えば、若いうちから正しい生活習慣を積み重ねていけば、それを防ぐことができるということ。
未来の自分のために、今、少しずつ意識を変えていきましょう。
「歳をとってもシャキッと歩く自分」をイメージして、今日からできることを一歩ずつ始めてみてください。




