💧【リンパって何?】カラダの“めぐり”を整えるしくみとセルフケア

「リンパの流れが悪いとむくみやすい」「リンパを流すとスッキリする」とよく耳にしますよね。
でも実際のところ、**リンパって何?どんな働きがあるの?**と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、そんな「リンパ」についてご紹介します。


🌿そもそもリンパって何?

リンパとは、「リンパ管・リンパ液・リンパ節」の総称で、体の中を流れる第二の循環系とも言えるシステムです。
血液とは別のルートで体内をめぐり、老廃物や余分な水分を回収・排出する大切な働きを担っています。


💧リンパ液の成分と働き

リンパ液は、血液の一部が毛細血管からしみ出し、毛細リンパ管より集められたものです。
主な成分は:

  • 水分
  • 老廃物(代謝産物)
  • 脂肪(乳び)
  • たんぱく質
  • 免疫細胞(リンパ球)

この液がリンパ管を通り、リンパ節でろ過され(老廃物)、静脈に合流した後腎臓に運ばれ、便や尿、汗として体外に排出されます。


🛡リンパの3つの役割

  1. 老廃物の回収と排出
     むくみや疲れが取れにくい原因の一つは、リンパの流れが滞ること。
     リンパは体の「下水道」として、不要なものを回収・排出してくれます。
  2. 免疫機能のサポート
     リンパ節(わきの下・首・足の付け根などにあるフィルター)で、細菌やウイルスをキャッチして処理します。
  3. 脂肪の運搬
     特に小腸で吸収された脂質は、リンパを通って血液に運ばれます。

血液が約40秒で全身を一周するのに対し、リンパ液は血液と比べて流れが遅く、全身を一周するのに8時間から12時間程度かかります。

🚫リンパの流れが悪くなる原因

  • 運動不足
  • 長時間の同じ姿勢
  • 冷え
  • ストレス
  • 水分不足

これらが重なると、リンパの循環が滞り、むくみ・倦怠感・免疫力低下などに繋がります。


✅リンパの流れを良くする対処法

① やさしいストレッチや運動

リンパは筋肉の収縮によって流れが促進されます。
ウォーキングや体操、肩甲骨回りのストレッチがおすすめです。

② 温める

お風呂や蒸しタオルで体を温めることで、血流・リンパ流の両方が改善されます。
特に首・わき・足の付け根はリンパ節が多い部位です。

③ 深呼吸

深い呼吸により横隔膜が動くと、リンパの流れが活性化します。
ゆっくりとした腹式呼吸を意識してみましょう。

④ やさしくマッサージ(リンパドレナージュ)

強くこするのではなく、肌をやさしくなでるように流すのがポイント。
耳下腺・鎖骨下・脇・鼠径部などを意識しましょう。耳たぶをもってやさしく回すのも効果的


📝まとめ

リンパは、老廃物を回収し、免疫力を支える重要な「からだのめぐり」の仕組みです。
日々の生活の中で少し意識を向けるだけで、むくみや疲れの改善、さらには健康的な体づくりにもつながります。

忙しい毎日だからこそ、「流す」習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?